10数年前横行していたヤミ金の融資サギの復活。1円のお金も融資して貰えずに80万円の被害にあった方の事例です。
ネット社会の発達に伴い、借金をする手段として、インターネットで融資を申し込む事例が多く見られるようになりました。その対象はネット世代の若者だけでなく、主婦、高齢者に及んでいます。
仮に融資希望者をAとし、融資サギをするヤミ金を業者とします。
Aは60万円の融資を申し込みしたところ、業者は本人を信用させる為5000円を振り込んできました。
業者は、Aに60万円貸して欲しければと、言葉巧みに20万を振り込むように言い、Aは20万を振り込むと、さらに20万円と言い、そして今度は150万円貸すから40万と言われ、それぞれ振り込んでしまいました。Aは、150万借りられると錯覚し、どうしても振り込んでしまったのでしょう。最後に、業者は後10万を振り込めば、150万を直ぐに入金すると言ってきました。
しかし、Aはこのあたりでおかしいと思い、ひこばえの会に相談にみえられました。その業者の携帯電話は既に全て止まっていたため、訴える事もどうすることも出来ず消費者生活センターから当会を紹介されたのです。
若者だけではなく、主婦や高齢者等、昨今は全てインターネットを利用しようとする考えが被害を生んでいるのではないでしょうか。情報を得る事は良いとしても、たとえば結婚相手や借金問題の解決等で、顔を見た事もないのに機械に全て委ねるという油断が被害を生んでいると思われます。
Aは警察に被害届けを出し、業者の携帯電話と銀行口座を止める事しか出来ませんでした。Aは「高い勉強代を払ってしまった」と話し、「インターネットには自分の情報を流すと大変な事になる、広く皆さんに教えてあげてください」と反省されていました。
このように1円のお金も動かさず(今回は5000円が動いたが)、あなたから大切なお金を巻き上げようとするヤミ金が、あなたに手をのばしています。気をつけて!